2012年に起きた「秋田八幡平クマ牧場事件」…..みなさんがご存知でしょうか。
野生の熊が人間を襲うというニュースは稀に聞くかもしれませんが、この事件は”飼育されていた”熊が襲撃したとのことで、話題を呼びました。
なぜこのような事件が起きてしまったのか..その原因と4メートルの壁を熊が乗り越えられた理由まで見ていきましょう。
Contents
秋田八幡平クマ牧場事件とは?
秋田八幡平クマ牧場事件とは一体何なのか、どんな事件なのかと興味のある方が多いと思いますので、そちらを詳しく説明していきたいと思います。
この事件は起きたのは2012年の4月20日。
秋田県鹿角市にある「秋田八幡平(あきたはちまんたい)クマ牧場」で飼育されている33頭いるうちの熊6頭(ツキノワグマ・ヒグマ・コディアックヒグマ)が突如脱走。
二人の女性飼育員が熊に攻撃されて亡くなるという事件が起きました。
事件当時、女性飼育員はクマの餌場にいたらしく、脱走と同時に襲われたと言われています。
最終的にクマ6頭は警察の指示で猟友会に射殺されたものの、飼育員の二人がなくなっているわけで…..
クマの恐ろしさを痛感される事件として、当時はもちろんこと、今でもTVで取り上げられるニュースとなっています。
それにしても、なぜ今回”秋田八幡平クマ牧場事件”と事件名のつくほどの大騒動が起きてしまったのか、その原因は何なのか…気になりますよね。
理由を見ていきましょう。
秋田八幡平クマ牧場事件が起きた原因は?熊が高さ4メートルの壁を乗り越えられた理由!
クマが脱走し人間を襲った事件「秋田八幡平クマ牧場事件」がなぜ起きたのか、その原因を突き止めると、
「飼育員に原因がある」ことが発覚しました。
まず秋田八幡平クマ牧場のクマ飼養場には高さ4.5メートルもなる壁があります。
柵ではなく”壁 “というのも重要なポイント。
掘のようにクマのいる場所が深く掘られており、観光客は見下ろす形でクマを見られるようになっていたようです。
普通であれば5メートル弱の壁があれば登ることは厳しいはず…
いくら自然界の重鎮であるクマであってもつかまるところのない壁を登れるはずはない…..
しかし。
今回の事件では1頭だけが登れたわけではなく、6頭ものクマが脱走できてしまったんですよね。
それができたしまった理由は…壁のすぐ下に高く積まれた雪があったからなんです。
秋田は冬が終わっても、肌寒い間はすぐには雪はなくならず、春に入ってからも除雪作業をしていたみたいです。
それらの雪が積み重なり、春真っ只中であろう4月にクマが雪を利用して脱走。
そして、このような事件が起きてしまいました。
除雪作業をしていた従業員は、死亡された方がいるということもあり、業務上過失致死の容疑で逮捕されています。
秋田八幡平クマ牧場のその後は?他の2頭の熊はどうなった?
事件が起きた後の秋田八幡平クマ牧場はどうなったのでしょうか。
もともと2012年の秋には廃園する予定があったこともあり、事件との兼ね合いで6月に閉園しています。
このクマ牧場には脱走していない27頭の熊がいましたよね。
それらの熊が事件後どうなったのかと探ると「くまくま園」という北秋田市にあるクマ牧場に移動させられたみたいです。
現在も開園しており、秋田県では有名な観光施設となっているみたいです。
……と、
最終的にはいい形で飼育されていますが、事件が起こった当初はクマを餓死させる計画ができていたんです。
あれだけの事件を起こしたこと、そして廃園するほどの赤字が続いていたこの牧場で、このまま熊を飼育できないと判断したのでしょうね。
この結果1頭の熊が死んだみたいです。
ただこのやり方は動物飼育放棄にあたると秋田県での問題に。
結論的に言いますと、県が3億円もなる熊の飼育日を移動後の牧場「くまくま園」に対して支払う処置を施し、熊たちの命は守られました。
何もしていない熊が牧場経営者によって無残にも殺されずに済んでよかった次第です。
まとめ
事件をまとめると改めて熊という動物の恐ろしさに震え上がりますね。
武器を使わずして熊を抑えた例はあまりありませんから、熊と遭遇する可能性の高いポイントでは、スプレーなどの撃退グッズを持っていくことをお勧めします。
これからこのような衝撃的なニュースがなければいいですね。