今回は登山家で写真家の小松由佳(こまつ ゆか)さんの活躍をご紹介すると共に、旦那さまやお子さんについても迫ってみたいと思います!
K2に登った唯一の女性小松由佳さんてどんな人?そしてK2って何?などその知られざる経歴や結婚、家族についてご紹介します。
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小松由佳の登頂歴が凄い!K2を登った唯一の女性で写真家?
あのエベレストに次ぐ世界第2位の高さを誇るK2。そのK2(※)に2006年8月1日 、日本人女性として初登頂(女性としては世界で8人目)を果たした小松由佳さん。
(※:パキスタンのギルギット・バルティスタン州(インドの主張によればインドカシミールのパキスタン占領地)と、中華人民共和国のウイグル自治区との国境に位置する。カラコルム山脈にある山。標高は8,611m)
K2は中国側(北側)からアプローチするのは困難なため、ほとんどの登山者はパキスタン側からアプローチをするのが一般的です。
登頂の難しさでは世界最高峰のエベレスト(標高8848m)よりも上で、世界一登ることが難しい山とも言われています。
その理由として、人が住む集落から離れていることによるアプローチの困難さ、エベレストよりも厳しい気候条件、急峻な山容による雪崩、滑落の危険性などが挙げられます。
K2登山に関しては一般的なルートでさえ、エベレストのバリエーションルートに匹敵するといわれていて、これらの困難さから冬季における登頂が未だ達成されていない唯一の8000m峰となっています。
そんな過酷な山の登頂を目指した小松由佳さん。
しかしベースキャンプを出発した直後、リーダー格のOB隊員が体調不良でリタイアするという困難に見舞われるのですが、小松由佳さんは残ったメンバー達とお互いを信じ合い登山を続けます。
下山中の2人からの連絡が途絶えるなど様々なアクシデントがありながらも、それらを乗り越え見事日本人女性として初登頂に成功したのです。(南南東支稜からの登頂は女性として世界初)
K2の登頂で小松由佳さんは一躍注目を浴び、2006年「植村直己冒険賞」「秋田県民栄誉賞」を受賞されています。
小松由佳の登頂歴が凄い!K2を登った唯一の日本人女性で写真家?
ここでは小松由佳さんの登頂歴と登山以外の活動についても触れていきたいと思います。
2005年 : チョモランマ(中国 チベット/8850m)6500mまで
2006年 : K2(パキスタン/8611m)南南東支稜より登頂
2007年 : ヨーロッパアルプス メンヒ北壁(スイス)、モンブラン・デ・タキュール(フランス)など
2007年 : シスパーレ(パキスタン/7611m)6000mまで
2008年 : 東京から沖縄まで自転車の旅
2008年 : モンゴルの遊牧民を取材
2009年 : シリア砂漠の遊牧民ベドウィン族・北イラクのクルド人・イランの遊牧民ゴラッボ族・カシュガイ族を取材
2010年 : エジプトのオアシスの暮らし・ナイル流域の暮らしを取材。イエメンの山岳民族を取材
2011年 : シリア砂漠の遊牧民ベドウィン族の取材
2012年 : シリア内戦下の暮らしを取材
2013年 : 在ヨルダンシリア人難民キャンプを取材、難民への募金を運ぶ
勤務先は、登山用品店ICI石井スポーツを経て東京郊外の牧場、知的障害者の福祉施設、そして現在は若者の自立支援業務に携わっています。
その一方でフォトグラファーとして多様な自然環境の中での人間の暮らしを表現しており、写真誌「名のない星」を個人的に発刊。
瀬戸内海の過疎化の進む島の暮らしや、秋田の冬の鮭の遡上の光景をフォトエッセイという形で出版しています。
そんな将来を期待された女性登山家だった小松由佳さんでしたが、26歳で登山からは身を引き写真家に転身。
人間が生きる原点を求めて世界の様々な民族を訪ねる中でシリアには特に魅せられたそうです。
小松由佳の旦那や子供は?結婚や家族に迫る!
そのシリアに魅せられた小松由佳さんは、2013年にシリア人男性のラドワンさんと結婚しています。シリアの砂漠で恋に落ちたそうです!
夫のラドワンさんは、16人兄弟なのですがお兄さんの一人は、民主化運動に参加していたため警察にマークされ連行されてしまい、未だ行方が分からない状態なのだそうです。
そのお兄さんが「サーメル」という名前で「お兄さんが生きているように」と願いを込め、第1子の男の子に「沙芽瑠(サーメル)」と名付けたそうです。サーメルとは「夜の中の光」という意味だそうです。
家族3人で!
2018年4月26日・サーメル君の2歳の誕生日のポートレート
2018年6月14日・サーメル君を連れてトルコ取材に向かう成田空港での一コマ
また2018年6月時点(上の写真)で妊娠8か月ということなので、既に第二子も誕生していると思われます。
小松由佳の収入、年収は?
写真家としての年収を調べてみたのですが、プロの写真家(個人事業主)として一番多い年収だと400万円~600万円。
トップクラスになると2000万円を稼ぐ方もいるようです。しかしこの年収が小松由佳さんに当てはまるかどうかは定かではありません。
写真家としての小松由佳さんは、ソーシャルメディア用のポートレート写真やマタニティフォト、家族の記念写真などの撮影をされています。また海外に取材に行く際はSNSでカンパを募り、足りない資金を調達されています。
一方で小松由佳さんのFacebookには”「保育園に落ちてもいい」親たち。待機児童の一方で「不承認通知」歓迎と内定辞退続出の訳(BUSINESS INSIDER JAPAN)”という記事についてこんな意見を載せています。
私の住む東京都八王子市では、保育園に落ちた場合、一時保育制度を利用して一日約3500円で8時間子供を預かってもらうのですが、これもなかなか空きがなく(0〜1歳児の場合)、預けるのが難しい、仮に預けられても高いのでいつもは利用できません。働きたくても働けず、計画が立てられず、お金がないことで様々なことが滞って幾度涙を飲んだことか。
保育園に落ちることは、家庭によっては破滅的打撃であるということをもっと社会的に認知してもらいたいです。
2018年2月11日の小松由佳さんのFacebookの投稿より一部抜粋
この投稿を見ても分かるようにその暮らしぶりは子供を抱えて暮らす一般家庭と同じかと思われます。
小松由佳のプロフィール
ここでは小松由佳(こまつ ゆか)さんのプロフィールを簡単にご紹介します。
出 身 地 : 秋田県秋田市
学 歴 : 秋田県立秋田高校・東海大学文学部歴史学科
秋田高校では登山部へ、東海大学では山岳部へ入部し、本格的な登山を始めます。
大学の山岳部は女性の入部が禁止されていたのですが、その決まりを知らない部員によって入部が認められるという面白いエピソードがあり、4年次には同部初の女性主将となり中国の未踏峰へ海外遠征も行っています。
小松由佳(登山家・写真家)の旦那や子供は?結婚や家族に迫る!
小松由佳さん(登山家・写真家)の旦那さまやお子さんについて、そして馴れそめや結婚、家族に迫ってみました。
今回、小松由佳さんの地道な活動に敬意を表するとともに、シリアの内線で傷ついた一般市民の悲惨な状況を知り、とてもショックを受けました。
国連事務総長が「この世の地獄」と呼ぶシリア。この記事を書きながら、そこに住まう市民の方や難民の方が1分でも1秒でも早く、安心して暮らせる日常を取り戻せることを願ってやみません。